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縫製・接着なし!1枚革でGWバッグ(1)

GWを前にして、私にはどうしても欲しいものがあった。それは革のハンドバッグ。
革メッシュの外袋に、巾着型の布の内袋を組み合わせた造りになっているとても可愛いバッグだ。よく、おしゃれな雑貨屋やセレクトショップで売っている。
しかし値段が高い。安いものでも2万円、高いものとなると5万円以上もする。

「GWに持って出かけたいからってそんなの買ったら、実際GWに使うお金なくなんね?」
小心者の私だけに、 さすがに考え込んでしまう値段だ。

そんな時ネット上で偶然、手芸店で配付している型紙を使って革メッシュのバッグを作った人の作品を見る機会があった。なんだ作れるのか。
じゃあ私も作ってみよう。ただし、私の手元には型紙はおろか何の資料もないので、おのずとゼロからの出発である。

潔く、製図から始めたいと思う。

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これが欲しくてこの本を穴が開くほど見ていた

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きっかけはネットの記事だった

実は、革メッシュ×布巾着の二重構造になったバッグというのは様々なメーカーで作られている定番的なデザインで、そのどれもが一枚革を切り込んだ特徴的な造りになっている。
しかし、よく見るとその切り込みのパターンには一定の法則があるように見える。
そこが解明できさえすれば、もしかすると自作もできるんじゃないだろうか。
そう私に思わせるきっかけは、某SNS上で見た、とある個人の方の作品写真だった。

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そのまま載せられませんがとにかく可愛かった

その方は、手芸店で配付されている型紙(素材を購入するとサービスでもらえるもの)を使って革素材でメッシュのバッグを作り、布で巾着型の内袋を縫ったそうだ。
その完成品が驚くべき可愛さだったのだ。実際、市販品に引けを取らないほど可愛い。個人の方の作品なので、ここに載せられないのが非常に惜しいくらいだ。
これは欲しい。自分で作れるもんなら、絶対に作るぞ。

まずは、製作者の方が記事に書き込んでくれていた手芸店の電話番号へ電話し、その型紙を入手できないか訊いてみることにした。

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あたしだって電話ぐらいできるわよ

「ありがとうございます、手芸の○○です」
「えー、もしもし、恐れ入りますがそちらのお店で、革で作るメッシュのバッグのパターンを配付されていると聞きまして、その型紙についておききしたいのですが」
「はい、そのパターンでしたらたしかに当店で取扱っております」
「えー、その、型紙をデスネ、いただきたいと思いまして」
「ありがとうございます、当店で材料の革をお買い上げいただいた方には無料で差し上げておりますのでぜひお越し下さい」
「えー、ええと、その、じつはその情報をインターネットで拝見しまして、お店の場所などを存じないものですから、そちらも教えていただきたいのですが」
「はい、福岡県○○市でございます」

なんですと。

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ふ、ふくおか

「ふ、ふふふ福岡ですか、……じ、じつは、わ、わわわたくし長野県なのですが、だだだだ代引きで送っていただくとか、そういうのは可能でしょうか」
「っもーうしわけございません!現在のところ通信販売は行なっておりませんので、ご来店の方への販売のみになってしまうんですよー!ほんとうに申し訳ございませんねぇ」

がびーん。

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心の中

九州は行く予定ないんだよなー。ここ数ヶ月は西に行く予定といえば、仕事がらみでも鈴鹿サーキット(三重県)が限界だ。通販ができないとなると手に入れる方法は全くない。

残念だ……。

打ちひしがれつつ、あきらめて高い市販品を買おうかと思いかけたその時。
天から私のもとに格言が降りてきたのである。
それは、かの偉大なる日本初の国民車・スバル360を作った百瀬晋六氏の言葉
「ないものは作れ」。
シンプルでストレート且つすべてを解決できてしまう魔法の言葉、まさに自分にとっての至言である。

そうだ、なければ作ってしまえばいいのだ。なぜならそれは私が欲しいから。
自分が欲しいという理由だけで作ることに、なんの躊躇があろう。
だって欲しいんだもん(だもんて何だよ)。
せっかくの国民車思想を一気に地に落としてしまった気分だがこの際見逃してほしい。
百瀬晋六氏は偉人だが、私は凡人だ。いけませんか。

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ないならつくろう

さっきまで型紙が手に入らないショックでやる気ゼロだったのが、一気にテンションMAXになった。クリエイターとして仕事をやってきて「発想の転換からこそ奇跡は生まれやすいものだ」ということは何度も実感しているが、このときも今にして思えば奇跡の匂いを自分なりに察知していたのかもしれない。

そんなわけで、まずはネットオークションで革を手に入れた。
一般的には「ヌメ革」、「サドルレザー」と呼ばれている生成り色の厚手の一枚革である。

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これが入手した革です

栃木レザーの2mm厚、およそ35×50cm。
ちなみに「栃木レザー」というのは皮革加工メーカーで、どうやらレザークラフトを嗜んでいる人たちの間では、高級素材を扱うところとして知られているらしい。
今回がまったく初めての革小物作りで、ほとんど素人に等しい私としては、いきなりそんな上質な素材を使って大丈夫なのだろうかと入手してから若干不安になった。

プレッシャーでかいなぁ。でも、絶対GWまでには完成させるぞ。
なぜならそれは私が欲しいから。私がGWに使いたいから。(しつこい)

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けっこう厚みもありますよね

先ほど書いたネット上の個人作品の画像を見る限り、円形の一枚革に把手と本体のメッシュ部分になる切り込みをそれぞれ一定の幅で入れていき、それを広げて袋型に成型したように見える。
つまり、少なくとも革の外袋部分は、縫製も貼り付けも一切なしで作れてしまうということだ。切り込みを入れるだけなんだから、製図ミスや工程上の失敗さえなければそうとう簡単に出来ちゃうんじゃないか。

じゃあさっそく、製図から始めよう。
おっとその前に、モックアップの試作だ。

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慎重には慎重を。紙でミニモックを試作

なにしろそれなりに材料などにもお金をかけて作るものなので、あっさり失敗しちゃったらもったいない。まずは紙でミニチュアのモックアップを造り、自分が設計したとおりの形に出来上がってくれるのかを確かめてみよう。

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あ、ちゃんと袋型になった

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内袋は手持ちの巾着を使ってみました

製図と作り方は予想通り簡単で、A4のコピー紙を円く切り、内側に把手部分とメッシュ部分の切り込みをカッターで互い違いに入れてから、それを広げただけである。
今回は寸法などは、本番じゃないのでまったく慎重に測らずてきとうに作った。
それなのに、意外にもなんだかちゃんとメッシュ袋が出来上がっている気がする。

これってもしかして、革で同じことやってもちゃんとこの形になるのか。
だとしたら、思っていたよりもずっと簡単かもしれないぞ。

正直これまでは全然自信がなかったが、これでちょっと明るい見通しが出てきた。
次は実際に革で作り始めます。詳しい製図や切り込み方の全貌も交えつつ、実作編ですよ。

  >>【つづく】つぎは実際に作ってみます。ちゃんと完成するかなー。

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