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本当の姫電とは何なのか教えよう(2)

姫要素に埋もれて行く電話機

電話にデコパーツを盛っていくのがこんなに楽しいとは知らなかった。
日常生活の一部として普通に存在しているに過ぎなかった家庭用電話機。おしゃれや装飾と言った要素とはいまひとつ結びつかなかったそれが今、私の手によってお姫様になろうとしている。

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盛って盛って盛りまくれ

おおシンデレラ、きれいになったよ。おまえはこれから今夜、愛しい王子様を見つけに舞踏会へ行くのさ。おばあさんがかぼちゃに魔法をかけて馬車を作ってあげたよ。これに乗って行くがいい。12時までには必ず帰っておいで。

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ああ、とうとうくまちゃんまで

小さなテディベアのぬいぐるみが見つからずアップリケになってしまったのが多少残念ではあるが、念願の(?)くまちゃんまで奢ることができた。ちょう嬉しい。やっぱ姫にはテディベアでしょ。

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おや、これは。

とくに意味も意図も無かったが、家にあった「チキンラーメン」のひよこマスコットまでも、勢いでついぶら下げてしまうこの祭りっぷり。 私はそうとう楽しかったどころか、脳から変なホルモンでも出たのかなんなのか、たぶんハイテンションを通り越して「イッちゃってる人」になりきっていたのだ。
そのときのことは詳しく憶えてはいないが(きのうなのに)、直前になにか人生で悲しいことでもあったのだろうか。

そんなあまりにも順調すぎる展開を経て(?)、親機本体のデコが完成した。

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どひー。

これでいいのかうちの電話機。
レースやフリルやお花で武装すればいいってもんなのか。
しかしこのビジュアルには、いえ、いいってもんです、と開き直らざるを得ない、有無を言わさぬ迫力と決然とした意志すら感じる。嗚呼、いったい私をどうしようというのだシンデレラ。

おそるべし姫の力よ。

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そして子機を忘れてはいけない

親機のデコは滞りなく出来上がったが、家庭電話というものにはたいてい子機がある。コードレス子機のつかないシンプルフォンというものも存在するらしいが、現代において家の電話機といえば、まず通常の親機に加えてコードレス子機という組み合わせが主流であろう。

最初のほうの画像にもすでに登場しているが、この電話機にも、もちろん子機がある。

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これまたすさまじい色ざんすね

この色からしてすでにデコラティブなのだが、それでもデコしますよ。これでもか、これでもかと畳み掛けるように更にやらせてもらおうじゃないか。

決断したら作業は早いよ。あっという間に、子機までが姫化された。

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ギヤー

子機のみどころはやはり、縁取りしたレースだろう。これも餃子作りの要領で、ひとつひとつ手作業でタックをたたんだ。いいぞ私。よくやった私。

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これが本当の「姫っぽい電話機」

完成した「お姫様系電話機」の全貌をご覧いただこう。
では前振りも、お姫様が登場するということで、格闘SF漫画の名作『聖闘士星矢』風に。

「いいか!よく見ろ! これがほんとうのお姫様電話だーーーーーーーー!!!」

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ジャーン

これでどうやって電話を掛けるのだとか、使い勝手はどうだとか訊くなかれ。
この電話の存在意義はすでに発信や着信などではなく、「姫であること」に集約されているのだ。

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「もしもーし?アタシアタシー」

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「へいっ!こちら来来軒っ!!」

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「うっそぉ~、ヒロ君じゃないのぉ~?」

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「ウチはチャーハンはやってませんよ」

まとめ

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携帯デコなどやったこともなく、やろうと思ったことも全くなかったので、実際にやってみて(一般電話だが)その楽しさに驚かされた。
別に行為自体はいけないことでもなんでもないのだが、「普段の生活や仕事に使うものはお祭りみたいに飾ってはいけない」 というような不文律が意識下にあるのかないのか、飾り付けている最中にちょっと罪悪感のような感情がわいたのは事実。それが、自分を偽悪化することで得られる快感へと逆説的に結びついていったのかもしれない。

ただ切ったり貼ったりする作業であるにも関わらず、電話のデコレーションというのは何故かその範疇を越えて異様に楽しい。ちなみにここを書いている今現在も、ついうっかり何でもデコしたくなってしまう衝動を必死で抑えているところだ。ペットボトルとかリモコンとか。

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※一部メーカーや携帯電話のキャリアでは、接着剤を使って装飾された電話機を改造機とみなし、保証の対象外とする場合もあるそうです。電話のデコ・装飾に際しましては、すぐに自力で購入時の状態に復元が可能となるよう配慮・工夫のうえ、自己責任で行なわれることをお薦めします。

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