大ネタ

本当の姫電とは何なのか教えよう(2)

姫要素に埋もれて行く電話機

電話にデコパーツを盛っていくのがこんなに楽しいとは知らなかった。
日常生活の一部として普通に存在しているに過ぎなかった家庭用電話機。おしゃれや装飾と言った要素とはいまひとつ結びつかなかったそれが今、私の手によってお姫様になろうとしている。

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盛って盛って盛りまくれ

おおシンデレラ、きれいになったよ。おまえはこれから今夜、愛しい王子様を見つけに舞踏会へ行くのさ。おばあさんがかぼちゃに魔法をかけて馬車を作ってあげたよ。これに乗って行くがいい。12時までには必ず帰っておいで。

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ああ、とうとうくまちゃんまで

小さなテディベアのぬいぐるみが見つからずアップリケになってしまったのが多少残念ではあるが、念願の(?)くまちゃんまで奢ることができた。ちょう嬉しい。やっぱ姫にはテディベアでしょ。

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おや、これは。

とくに意味も意図も無かったが、家にあった「チキンラーメン」のひよこマスコットまでも、勢いでついぶら下げてしまうこの祭りっぷり。 私はそうとう楽しかったどころか、脳から変なホルモンでも出たのかなんなのか、たぶんハイテンションを通り越して「イッちゃってる人」になりきっていたのだ。
そのときのことは詳しく憶えてはいないが(きのうなのに)、直前になにか人生で悲しいことでもあったのだろうか。

そんなあまりにも順調すぎる展開を経て(?)、親機本体のデコが完成した。

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どひー。

これでいいのかうちの電話機。
レースやフリルやお花で武装すればいいってもんなのか。
しかしこのビジュアルには、いえ、いいってもんです、と開き直らざるを得ない、有無を言わさぬ迫力と決然とした意志すら感じる。嗚呼、いったい私をどうしようというのだシンデレラ。

おそるべし姫の力よ。

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そして子機を忘れてはいけない

親機のデコは滞りなく出来上がったが、家庭電話というものにはたいてい子機がある。コードレス子機のつかないシンプルフォンというものも存在するらしいが、現代において家の電話機といえば、まず通常の親機に加えてコードレス子機という組み合わせが主流であろう。

最初のほうの画像にもすでに登場しているが、この電話機にも、もちろん子機がある。

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これまたすさまじい色ざんすね

この色からしてすでにデコラティブなのだが、それでもデコしますよ。これでもか、これでもかと畳み掛けるように更にやらせてもらおうじゃないか。

決断したら作業は早いよ。あっという間に、子機までが姫化された。

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ギヤー

子機のみどころはやはり、縁取りしたレースだろう。これも餃子作りの要領で、ひとつひとつ手作業でタックをたたんだ。いいぞ私。よくやった私。

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これが本当の「姫っぽい電話機」

完成した「お姫様系電話機」の全貌をご覧いただこう。
では前振りも、お姫様が登場するということで、格闘SF漫画の名作『聖闘士星矢』風に。

「いいか!よく見ろ! これがほんとうのお姫様電話だーーーーーーーー!!!」

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ジャーン

これでどうやって電話を掛けるのだとか、使い勝手はどうだとか訊くなかれ。
この電話の存在意義はすでに発信や着信などではなく、「姫であること」に集約されているのだ。

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「もしもーし?アタシアタシー」

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「へいっ!こちら来来軒っ!!」

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「うっそぉ~、ヒロ君じゃないのぉ~?」

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「ウチはチャーハンはやってませんよ」

まとめ

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携帯デコなどやったこともなく、やろうと思ったことも全くなかったので、実際にやってみて(一般電話だが)その楽しさに驚かされた。
別に行為自体はいけないことでもなんでもないのだが、「普段の生活や仕事に使うものはお祭りみたいに飾ってはいけない」 というような不文律が意識下にあるのかないのか、飾り付けている最中にちょっと罪悪感のような感情がわいたのは事実。それが、自分を偽悪化することで得られる快感へと逆説的に結びついていったのかもしれない。

ただ切ったり貼ったりする作業であるにも関わらず、電話のデコレーションというのは何故かその範疇を越えて異様に楽しい。ちなみにここを書いている今現在も、ついうっかり何でもデコしたくなってしまう衝動を必死で抑えているところだ。ペットボトルとかリモコンとか。

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※一部メーカーや携帯電話のキャリアでは、接着剤を使って装飾された電話機を改造機とみなし、保証の対象外とする場合もあるそうです。電話のデコ・装飾に際しましては、すぐに自力で購入時の状態に復元が可能となるよう配慮・工夫のうえ、自己責任で行なわれることをお薦めします。

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本当の姫電とは何なのか教えよう(1)

「姫電」をご存知だろうか。
携帯電話のカスタマイズ方法の1ジャンルなのだが、数年前から話題になっていた「デコ電」と同じようなものだと思っていたら、どうやら違うらしい。

「デコ電」は、キラキラ光るビーズやラインストーンなどのデコレーションパーツでゴージャスに装飾を施すのが流儀だが、「姫電」はその名のとおり「お姫様系携帯電話」のこと。基本的に光り物は控えめ、その代わりレースやフリル、お花のコサージュやパール飾り、テディベアマスコットなどをデコレーションする。「デコ電」のキーワードが「ゴージャス、セレブ」なら「姫電」の場合は「ラブリー、プリンセス」というわけだ。
書いていてちょっとお尻が痒くなってきた。

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これが姫電。電話機の姿が見えない

しかし「姫系携帯電話」を「姫電」と略するのはどうだろう?
字面からそのまま略するなら「姫携帯」でいいんじゃないだろうか。
普通に考えれば、略称が「姫電」なら語源は「姫系電話」だろう。そうなると、もはや携帯でもないのではないだろうか。

そこまで連想したところで、うっかり「お姫様系の家庭用電話」を想像してしまった。

「姫電」が「姫系電話」だとすれば、姫電の正しい姿は携帯ではなく、普通の家庭用やビジネス用の電話機なんじゃないだろうか。
だって携帯が姫になれるのに、普通の電話は姫になれないなんてかわいそうだ。ここはひとつ、普通の電話にもぜひお姫様になってもらいたい。

ならば作ってみよう。家の電話機に、姫系デコレーションを施すのだ。

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こんな珍しい電話機があった

もう10年近くも前の話だったと思うが、電機屋の店頭で一目惚れして思わず衝動買いしてしまった電話機がある。その電話機、現在はFAX一体型複合機を使っているため電話回線にはつないでいないが、未だにそのカラーリングとデザインの自意識過剰さ加減に惚れ込んでいるため手放せずにいた。
今ではもう生産されていない、貴重なソニー製の家庭用電話機だ。

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すごく可愛くないですか

家でこの電話を普通に使っていたのだが、今にしてみれば当時の私はなにを考えていたのかと思う。
友人が家に訪ねてくると必ず「可愛い」とか「かっこいい」とか言ってはくれたが、たぶんそれは挨拶の代わりに過ぎず、実際に彼らの心の中では困惑のほうが大きかったにちがいない。

この、当時流行っていた「ポストペット」の「モモ」みたいなカラーリングの電話機、姫系デコレーションするには打ってつけじゃないだろうか。
そんな経緯で、この電話機をベースとして「本当の姫電=姫系家庭用一般電話」を作ってみることにした。

とはいえ、私自身は携帯電話のデコレーションなどやったことがないだけでなく、きょうの今まで興味も関心もまったく無かった。だから、デコレーションパーツといっても何を揃えていいのかわからない。
とりあえず、ネット上で検索サイトを頼りに「姫電を構成する代表的なパーツ」の数々をメモ紙に書き出し、なぜか100円ショップに向かった。
その時メモしたパーツは以下のとおりである。

・リボン
・コサージュ
・レース
・ビーズ
・両面テープ
・くまちゃん

「くまちゃん」は、テディベアパーツのことである。

結局、100円ショップのラッピング用品コーナーですべてが事足りてしまった。

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これで作ってみようと思う

まずは幅広のリボンでフリルを作り、電話機の周囲を縁取ることから始めてみよう。

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正体はラッピング用のリボン

これを、餃子作りのときのように一定の間隔でしわを寄せながら周りに貼っていく。

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この状態だと電話柄のゴージャスな座布団のようだ

リボンをセロテープで貼り付けたため、その跡を隠すのも兼ねて本体とリボンの境界にピンクのキラキラテープをさらに貼っていく。

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ピンクばかり見ていて目が痛いです

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全体に貼りました。周囲の縁取りがこれで完了

この先は、ボタンやディスプレイをできるだけ隠してしまわないよう自制心をもちつつも、躊躇なく一気にデコパーツを貼り付けて行く。これまでやったことがないので良くはわからないが、おそらくこういうものは勢いが重要なのだろう。

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あえてランダムに節操なく。勢いが大事

当初は、もうすでにこの状態で息切れしてしまうのではないかと不安に思っていた。しかし、いったんデコし始めると作業そのものが異様に楽しいことに気がついた。まだまだ気力の限界は訪れていない。じつにおもしろい。

たぶんこの感覚は「大人の持ち物にいたずらする子供の心境」にちかいのだと思った。子供の頃、父のタバコの箱の中身を全部上下逆に入れ替えたり、メガネのレンズにビックリマンシールを貼ったりしてスリルを味わった記憶があるが、確かにあの楽しさがよみがえってきた気がするのだ。
友達が「携帯にデコし始めるとハマるよ」と力説していたが、おそらくみんなこの感覚を共有しているのだろう。やめられなくなる気持ちが、とてもよくわかった。
このつづきは(2)でどうぞ。

               >>次は買ったパーツを全部使う勢いで貼りまくります

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構造物としての鈴鹿サーキット鑑賞(2)

コースに降りてみられるらしいよ

スタンドから見る鈴鹿サーキットの景色にテンションMAXな私にさらなる朗報が。
なんとコースの中に入っていいらしい。まだどのレーシングカーも走っていない、できたての舗装の上に存分に乗っちゃっていいとおっしゃるのだ。

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まあなんということでしょう

ならば速攻でパドックトンネルをくぐり、ホスピタリティスペースへレッツゴー。

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トンネルならではのひんやりとする独特の空気

パドックまで行くのにエスカレーターとか、ちょっと前まではこの鈴鹿じゃとてもありえない話だった。このトンネルも、真新しくてすごく気分がいい。

パドック周辺もじっくり見たいが、まずはコース。込み合う前に、コースに行っておこう。
というわけで、降りちゃいましたコースの上。

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ちょーうかっこいーい

これがスターティンググリッドというやつですよ。メインストレートは、やっぱりまっすぐ。
秋にはここにF1マシンが並ぶんですよ奥さん(誰)。

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こっちは最終コーナー側。

すべてがどこまでも巨大な人工構造物、そしてその上に青空という大自然。競争したい、という至極単純な本能的欲求だけのために、ここまでのものを造りあげてしまう人類とはいったい。

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小さくピットロードが見えます

上の写真で真正面に見えているのが、今回の改修で大きく立派になり、ひときわ目を引くシケイン側スタンド。これも構造物としてかなり萌えな造形なので、もう少しズームイン。

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ちょうかっこいい

新品のアスファルトの上を、げしげしと容赦なく歩き回る。ああ気分がいい。

そういえば、鈴鹿サーキットは遊園地や温泉施設も併設しているのが有名。そのなかでも、遊園地の大きな観覧車はこの地の代表的なランドマークとしても知られる。

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観覧車も健在です

上の写真は、コース見学のあとにピットエリアから対面するグランドスタンドを撮った。新しいグランドスタンド、本当に立派になった。
そして、スタンドの屋根のエッジも「まっすぐ」である。

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マニアにはたまらないパドックエリア

パドックはピットビルの裏側に位置するのだが、ここも建物の造形がことごとく「まっすぐ」だ。
皆さん知らなかったでしょ。
サーキットって、こんなにまっすぐなんですよ。

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いやー、まっすぐだー

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遠近法のお勉強のようです

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グランドスタンドと鉄柵。絶妙の造形に萌え

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なんでこんなにかっこいいのかよ

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正面にあの空中VIPサロンが!

スタンドの上にあるのはご存知VIP&スイート。位置高いなー。
いるかな。船越さんいるかな。(いません)

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もちろんクルマも走りました

大きなレースが無いにしろ、レース好き向けのイベントだけにクルマはちゃんと走った。
下の写真は往年のホンダF1。ドライブするのは、あの中嶋悟さんだ。

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F1に乗る中嶋悟さん。世代的に感慨深いです

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なんだろうこれは

実は上の写真、中嶋悟さんの長男でF1ドライバーの一貴選手がイベントのゲストとして登場の際、送迎に使われたホンダ・オデッセイのオープンカー。鈴鹿サーキットのオフィシャルカーに、こんな面白いのがあったのか。
でもこれは、どうやらこの鈴鹿でも見られる機会はなかなかない様子。いやーいいもの見た。ありがたやありがたや。

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出血大サービス

せっかくこれだけたくさんの写真を載せたことだし、とくにかっこいい鈴鹿が撮れている!と、自己判断で選んだいくつかを大きな画像で。

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グランドスタンド裏側

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パドックエリア・ピットビル裏

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スターティンググリッド

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イベントスタート時に舞い上がるバルーン。希望の象徴のようです

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桜の絨毯とサーキット。ちょうレア現場を押さえました 

なんかもうお腹いっぱいになってしまった気分だ。
レースももちろん好きなのだが、サーキットは本当に見ているだけでもかっこいい。
周辺になにもないサーキットには行きにくいかもしれないが、鈴鹿の場合は最寄駅から徒歩で行けるアクセスの良さで有名だ。それに敷地内には、遊園地も温泉もホテルもあるので飽きることがない。
近くに海もあるし、気軽にレジャーやデートで出かけても意外と楽しめる。周辺には大きなショッピングモールもあって、誰を連れて行ってもあまり退屈させずに済むナイスロケーションだ。

巨大構造物ハンターの皆様、新しい鈴鹿サーキットは穴場ですぞ。

秋のF1までの間に、また鈴鹿に行く機会が何度かある。
伊勢神宮も近いので、1度お伊勢さん詣りをして、秋のF1の晴天・安全・成功祈願をしてこようと思っているところだ。

まとめ

サーキットって主役になれたんだなあ、とそのかっこよさを再認識。
レース中はコーナーばかりが注目されるが、サーキット単体で見た場合にはむしろストレートの箇所のほうがものすごく映えるのは驚きだった。それが、今回の最も印象的だった新発見だ。

もうひとつの日本を代表するサーキットである富士スピードウェイも、一度サーキット自体を主役に据えて見てみないといけないなと思った。富士は何しろ「世界一長いメインストレート」が売りのコースだ。鈴鹿でこれだけストレートに萌えたことだし、それを聞いちゃうと放置できない。
富士には何度もレースの用事では行っているのだが、改めて一度、必ず見に行かなくては。サーキットそのものを。

Itadaki
真新しいアスファルトの上で伊勢うどんを食べたわけだな

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構造物としての鈴鹿サーキット鑑賞(1)

巨大な人工構造物に思わず昂る。
そういう人は潜在的に多くいるようで、デイリーポータルZでも構造物鑑賞をテーマとした記事がひじょうに多い。
送電線の鉄塔、工場、集合住宅、風力発電の風車、宇宙観測用のパラボラアンテナ、ダム、ジャンクション、立体駐車場、スタジアムなどなど。
どれもこれも萌える。

私も「構造物萌え」をテーマに記事を書いてみたいと何度も思ったが、思いつくものはだいたい既に記事にされてしまっていて目新しさがない。
さて、どうするか。何か、新しいテーマはないかな。

あ。
あるぞ。

仕事でも趣味でも本当によく行く、ものすごく身近な巨大人工構造物があるじゃないか。
サーキットだ。

そんなわけで、あえてレースが開催されていないサーキットを思う存分見られるイベントに参加した。
純粋に、構造物としてのカッコ良さを楽しむために。

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おなじみ鈴鹿に行ってきたのだ

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F1のために改修された鈴鹿サーキット

ニュースでもたびたび報道されたのでご存知かもしれないが、鈴鹿サーキットでは今年秋、3年振りにF1日本グランプリが開催される。一昨年、昨年と2年にわたり開催が見送られてきた「鈴鹿のF1」が、満を持して復活するのだ。

その準備を兼ね、鈴鹿サーキットは老朽化していた設備の一斉改修を行なった。
かなり大幅にリニューアルを行なうとかねがね聞いてはいたが、そんな改修後のサーキットをいち早く見られるチャンスが到来したのは今年の春。
新生・鈴鹿サーキットの、オープニングイベントの招待状をゲットしたのである。

そんなわけで、いそいそと鈴鹿サーキットに行ってきた。

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動きやすい服装で、靴ははきなれたものを

レースを開催していないときのサーキットの佇まいは、ひと味違う。
と、15年前に初めて鈴鹿を訪れて以来ひそかに思っている。
実を言うと、私の鈴鹿初訪問は、なにもレースをやっていないオフ日だったのだ。

レース開催中のサーキットの主役といえば、当然レーシングカーやオートバイ、それを操るドライバーやライダーたちである。
では、レースの無いサーキットでの主役は何かと訊かれたら、答えられるだろうか。
そんなに難しい質問ではない。
その日だけは、サーキット自身が主役になるのだ。

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おりしも桜の季節

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というわけで今回はサーキットが主役です

鈴鹿サーキットの開業は1962年。なんと今年で47周年を迎える。

改修以前の鈴鹿はといえば、21世紀のサーキットとしては世界的に貴重ともいえる、旧き佳き味わいのある愛すべきコースだった。
ただ、ハイテク化・高速化の一途を辿るレース界の進歩に取り残されつつあるコースのひとつであったことも事実。
近年では2輪競技等で深刻な事故なども多発し、現代のレース環境に合わせたコースの安全性および施設の快適性の確保や、開業当初から使われてきた一部施設の老朽化対策が急務となっていた。

ちなみに、この写真が改修前の鈴鹿サーキット。

Kyuusuzuka
↑指入っててすいません

牧歌的でいい味出してますが、あちこち狭くてほの暗い雰囲気だったのは確か。

さて、改修された新しい鈴鹿だが、「前とは全く別もんだよ」とは伝え聞いていた。
なので、それなりに心の準備はできていたつもりだったのだが。

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な。

なんすかこれは。

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げ。

新しい、というか、かっこいい。
これはちょっとかっこよすぎである。構造物として。

打ちっぱなしのコンクリートが露出した巨大な柱。
規則的に並ぶ無数の鉄骨、異様に高くそびえる鉄階段、オウイエー!!

これに萌えない構造物好きが果たしているのだろうか(いやいない)。

あまりの迫力に言葉も出なかったついでだ。
この際なので立て続けに、あまりにかっこよすぎる新生鈴鹿の風景をご覧いただく。

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メインストレート!

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もいっちょメインストレート!

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最終コーナー立ち上がり付近から!

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最終コーナー側からメインスタンド!

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この角度ならどうだ!

正直に申し上げる。

泣いた。

かっこよすぎて。感動的すぎて。
シャッター切りながら涙ぐんでいた。
なんとでも言ってくれ。笑わば笑え、という心境だった。

これまでの風景をご覧いただき、気付いた方もいらっしゃるかもしれない。
サーキットという場所は、意外にまっすぐなのだ。

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まっすぐですよね

サーキット=ぐにょぐにょした場所、というイメージを漠然とお持ちの方も多かろうと思う。
しかし実際は、ストレートとコーナーが連続して存在しているのがサーキットだ。
鈴鹿で言えば6km弱のコース長のうち、少なくとも何割かはまっすぐなのである。

一般人が気軽に立ち入ることのできる場所で、これだけ長い「人工構造物としてのまっすぐな景色」が見られるのは、サーキットのほかにあまりないような気がする。
断言する。このまっすぐさは、見るだけでもかなり爽快。
ここで使った「まっすぐ」というキーワードは、この先もたびたび登場するので是非覚えておいて欲しい。

ちなみに、この写真がメインスタンド周辺で最もスペクタクルに感じた光景。

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頭上に浮かぶVIPスペース

メインスタンド上の空中に、VIP&スイートと呼ばれるハイグレードな観戦スペースがあるのだ。どうですかこの乗り出しっぷり。

まさに空中席。マチュピチュか。小松左京のアオゾラ市か。

ここでレースを見るのはどんなひとだろう。2時間サスペンスに出てくる船越さんみたいなひとか。風呂上りでもないのにガウンを着て(しかもベルベット)、左手にブランデーグラスを持ってぐーるぐーる廻しながら右手で膝の上のペルシャ猫をなでなでしているようなひと。

感動を誘おうとした矢先に、筆者の著しく貧困な想像力とステレオタイプに束縛された価値観が露見する結果となってしまった。お見苦しいかぎり。

次はさらにサーキットの内側をご覧いただく。コースにも下りてみたので、お楽しみに。

  >>【つづく】つぎはパドックやコースもじっくりお見せします

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縫製・接着なし!1枚革でGWバッグ(2)

寸法を出して製図、切り込みを入れて行く

買った革は35×50cm。これでバッグを作る一枚革となる円形を切り出そうとすると、その直径は35cmまでに限定される。それなら、一番外側の把手になる部分や、メッシュの紐状の部分の幅を先に決めてしまえばよい。その分を35cmから引き算すれば、底の直径が算出できる。底の直径さえ出れば、おおよそのバッグの大きさは割り出せるというわけだ。

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いきなり表計算登場

至極簡単な計算なのだが、ついつい表計算を使いたくなってしまう。データとして残せるぶん、自分で設計したんだという実感が大きいような気がするだけだけどね。
これで算出された底部分の直径は18.2cm。財布や携帯、ハンカチなどがじゅうぶん収納できて、なおかつ女性が手に持ってかわいく見えるサイズとしては申し分ないのではないか。なら迷う理由はない。さっそく、このサイズで作ってみよう。

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というわけで革から円を切り出しましたよ

さて、ここからいよいよ
・「縫製(縫い合せ)」なし
・「接着(貼り合せ)」なし
1枚の革を一箇所たりとも縫い合わせず、貼り付けもしない、切り込みを入れるだけでできるバッグ作りのスタートだ。

革は、本来専用の「革包丁」という器具を使って切るものなのだそうだが、良く切れる刃を使えば従来のカッターナイフで十分、という情報をネットで仕入れてあった。かなり力を入れて切らないといけないので、刃が簡単に戻ってしまいそうなものは危ないと判断し、出した刃をネジでしっかり留められる形状のものを選択。刃は元々付いているものではなく、丈夫で切れ味が良いという焼きの入った「黒刃」というものに換える気合の入りっぷり。
いえ、単に失敗したら勿体ないってだけなんだけどね。

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あれ?

上の写真を見て、「なにを革の裏に直接製図してるんだ」とお思いの方へ。
すみません。普通はやらないと思います。でも型紙を起こしている時間がありませんでした。革細工初心者の方は真似しないようにお願いします。

切り込みを互い違いに入れて行くので、分度器で円を等分して印を付けていく。
把手の部分は円を4等分=90度、メッシュ部分は8等分=45度で計算。学生の頃使った分度器を久々に引っ張り出す羽目になった。もう分度器大活躍ですよ。あらためてその便利さを実感。分度器が家に無くなって久しい人も多いかもしれませんが、ひとつ買っておくといいですよ。と、意味も無くお薦めしておく。

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さて、切り込みを入れていきますよ

切れ目と切れ目の間隔(切らない部分)は、それぞれ2センチにした。あとは、切り込む範囲を絶対に間違わないよう気をつけながら、息を止めて慎重に切り込みを入れていく。

意外とさくさくと切れるもんだ。これはやはり革と道具の良さのおかげかもしれない。なんだかんだ言って、革はいいもののほうが扱いやすいということを実感。厚くてコシがあるのに、刃を入れると抵抗無くスイスイ切れてしまうのには驚いた。
当初は、カーブを切るために製図用の雲形定規を導入することも考えたのだが、実際には無くてもフリーハンドで実線どおりらくらく切れてしまった。

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ほーら切れた

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全体はこんな感じ

切り込みの入れ方を間違えてしまうのではないかとだいぶ不安だったが、珍しく気合を入れて取り組んだら失敗なく出来てしまった。
なぜそんなに気合を入れたのか。それはGWまでにどうしてもバッグが欲しかったからだ。これでもし失敗したら、GWは「しまむら」で買った990円のバッグでお出かけすることになってしまう。
なにがあろうと、絶対に失敗できないのだ。

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成型、乾燥、バッグの形にする

さて、レザークラフトをされている方はご存知かと思うが、レザー製品で「曲面」を使っているものは、一度革を水で濡らして柔らかくした状態で型取りなどをして成型を行なっている。革メッシュの場合も同じで、切り込みを広げて高さを出し袋状にするときには、一度革全体を濡らしてから柔らかい状態でアコーディオン状に伸ばして行く。

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霧吹きで裏側の全体に水を吹きかける

このために100円ショップであわてて買ってきた霧吹きで、革の裏側全体がじっとりするまでけっこう派手めに水をぶっかけた。
このとき、じつはものすごく緊張していた。ここまでは失敗なしでやってこれたみたいだが、実際これを広げてもちゃんと袋の形になっている自信がまだなかったのだ。

いよいよ革の切り込みを広げ、上下に伸ばしてみる。

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おおっ!

なんかバッグみたいな形になってないか。いや、実際ならないと困るんだが。
うわー見よう見まねで製図してぶっつけ本番で作ったわりには、なんだかすごく思い通りにことが進んでいる気がする。

ひと晩乾燥させて成型ができたものが、下のこの写真。

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バッグですよ!これバッグですよ!

うわ、ほんとに出来てるよ!
うっひゃー!すっげー!すっげー可愛い!かああわあああいいいいいいいいいい!!

自分で作ったものを可愛いとか言うのはあまりに鼻持ちならなくてみっともない気がするが、それでも達成感もあってか、ものすごく感激した。まさに思っていた通り、こんなの作れたらいいな~と妄想していた通りのものをゼロから自分で作り出すことが出来たのだ。今回ぐらいはこのぐらい喜ばせてくださいよ。

さて、これだけではバッグとして機能しないので、内袋を調達しないと。

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とりあえず手持ちの巾着を入れてみた

かわいいよね。これほんとにかわいいよね。
でも、この状態で実際に荷物を入れてみたら内袋が小さすぎてあまり物が入らなかったので、結局内袋は生地を縫って新しく作り直した。

縫製一切無しで作るつもりだったが、そんなわけで布の縫製はやっぱり必要だった。
でも、布は家で簡単に縫えるし、楽だから別にいい。問題は革。革の縫製なんか全くできなかったから、できるだけ縫ったり貼り合わせたりしないで作りたかったんだよね。

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そしてGWがやってきた

出来上がったバッグを持ってお出かけした。

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おしゃれなカフェなんぞに行った

作り直した内袋のほうが大きい分、ふわっとして見えて可愛い。
バッグが。

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デパートで買い物した

大きさもバランスよくて、けっこう可愛く見える。
バッグが。

実際、使ってみて実用性もしっかりあったし、丈夫で良かった。
まさかこんなにあっさり成功するとは思ってなかったのでびっくりだ。

ほんとに簡単で、出来上がると実にかわいい(バッグが)。
これを見て、自分にも作れそうだなーと思った人は、ぜひ作ってみて欲しいと思う。

まとめ

ちゃんとできるか確証もなしに、見よう見まね、且つ自己流の寸法・製法で無理やり作ってみたにもかかわらず、自分としては大成功の結果となった。

ちなみに、把手の付け根部分が切りっぱなしなので、使用中にちぎれるのが心配な場合は、革用のボンド(G17という商品名です)で切れ目の端っこを補強するとか、把手の部分だけ2ミリくらいの革ポンチで穴を開け、切れ目の端を丸くして広がりにくくするなど、いろいろな方法がある。私のは、とりあえずG17で 補強してある。
でも、実際に使ってみるとかなり丈夫。これから、革にも風合いが出てきてつきあえばつきあうほど革の味わいが増していくんだろうと思うと、じつに楽しみだ。

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やっぱりかわいいよね。バッグが。

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縫製・接着なし!1枚革でGWバッグ(1)

GWを前にして、私にはどうしても欲しいものがあった。それは革のハンドバッグ。
革メッシュの外袋に、巾着型の布の内袋を組み合わせた造りになっているとても可愛いバッグだ。よく、おしゃれな雑貨屋やセレクトショップで売っている。
しかし値段が高い。安いものでも2万円、高いものとなると5万円以上もする。

「GWに持って出かけたいからってそんなの買ったら、実際GWに使うお金なくなんね?」
小心者の私だけに、 さすがに考え込んでしまう値段だ。

そんな時ネット上で偶然、手芸店で配付している型紙を使って革メッシュのバッグを作った人の作品を見る機会があった。なんだ作れるのか。
じゃあ私も作ってみよう。ただし、私の手元には型紙はおろか何の資料もないので、おのずとゼロからの出発である。

潔く、製図から始めたいと思う。

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これが欲しくてこの本を穴が開くほど見ていた

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きっかけはネットの記事だった

実は、革メッシュ×布巾着の二重構造になったバッグというのは様々なメーカーで作られている定番的なデザインで、そのどれもが一枚革を切り込んだ特徴的な造りになっている。
しかし、よく見るとその切り込みのパターンには一定の法則があるように見える。
そこが解明できさえすれば、もしかすると自作もできるんじゃないだろうか。
そう私に思わせるきっかけは、某SNS上で見た、とある個人の方の作品写真だった。

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そのまま載せられませんがとにかく可愛かった

その方は、手芸店で配付されている型紙(素材を購入するとサービスでもらえるもの)を使って革素材でメッシュのバッグを作り、布で巾着型の内袋を縫ったそうだ。
その完成品が驚くべき可愛さだったのだ。実際、市販品に引けを取らないほど可愛い。個人の方の作品なので、ここに載せられないのが非常に惜しいくらいだ。
これは欲しい。自分で作れるもんなら、絶対に作るぞ。

まずは、製作者の方が記事に書き込んでくれていた手芸店の電話番号へ電話し、その型紙を入手できないか訊いてみることにした。

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あたしだって電話ぐらいできるわよ

「ありがとうございます、手芸の○○です」
「えー、もしもし、恐れ入りますがそちらのお店で、革で作るメッシュのバッグのパターンを配付されていると聞きまして、その型紙についておききしたいのですが」
「はい、そのパターンでしたらたしかに当店で取扱っております」
「えー、その、型紙をデスネ、いただきたいと思いまして」
「ありがとうございます、当店で材料の革をお買い上げいただいた方には無料で差し上げておりますのでぜひお越し下さい」
「えー、ええと、その、じつはその情報をインターネットで拝見しまして、お店の場所などを存じないものですから、そちらも教えていただきたいのですが」
「はい、福岡県○○市でございます」

なんですと。

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ふ、ふくおか

「ふ、ふふふ福岡ですか、……じ、じつは、わ、わわわたくし長野県なのですが、だだだだ代引きで送っていただくとか、そういうのは可能でしょうか」
「っもーうしわけございません!現在のところ通信販売は行なっておりませんので、ご来店の方への販売のみになってしまうんですよー!ほんとうに申し訳ございませんねぇ」

がびーん。

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心の中

九州は行く予定ないんだよなー。ここ数ヶ月は西に行く予定といえば、仕事がらみでも鈴鹿サーキット(三重県)が限界だ。通販ができないとなると手に入れる方法は全くない。

残念だ……。

打ちひしがれつつ、あきらめて高い市販品を買おうかと思いかけたその時。
天から私のもとに格言が降りてきたのである。
それは、かの偉大なる日本初の国民車・スバル360を作った百瀬晋六氏の言葉
「ないものは作れ」。
シンプルでストレート且つすべてを解決できてしまう魔法の言葉、まさに自分にとっての至言である。

そうだ、なければ作ってしまえばいいのだ。なぜならそれは私が欲しいから。
自分が欲しいという理由だけで作ることに、なんの躊躇があろう。
だって欲しいんだもん(だもんて何だよ)。
せっかくの国民車思想を一気に地に落としてしまった気分だがこの際見逃してほしい。
百瀬晋六氏は偉人だが、私は凡人だ。いけませんか。

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ないならつくろう

さっきまで型紙が手に入らないショックでやる気ゼロだったのが、一気にテンションMAXになった。クリエイターとして仕事をやってきて「発想の転換からこそ奇跡は生まれやすいものだ」ということは何度も実感しているが、このときも今にして思えば奇跡の匂いを自分なりに察知していたのかもしれない。

そんなわけで、まずはネットオークションで革を手に入れた。
一般的には「ヌメ革」、「サドルレザー」と呼ばれている生成り色の厚手の一枚革である。

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これが入手した革です

栃木レザーの2mm厚、およそ35×50cm。
ちなみに「栃木レザー」というのは皮革加工メーカーで、どうやらレザークラフトを嗜んでいる人たちの間では、高級素材を扱うところとして知られているらしい。
今回がまったく初めての革小物作りで、ほとんど素人に等しい私としては、いきなりそんな上質な素材を使って大丈夫なのだろうかと入手してから若干不安になった。

プレッシャーでかいなぁ。でも、絶対GWまでには完成させるぞ。
なぜならそれは私が欲しいから。私がGWに使いたいから。(しつこい)

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けっこう厚みもありますよね

先ほど書いたネット上の個人作品の画像を見る限り、円形の一枚革に把手と本体のメッシュ部分になる切り込みをそれぞれ一定の幅で入れていき、それを広げて袋型に成型したように見える。
つまり、少なくとも革の外袋部分は、縫製も貼り付けも一切なしで作れてしまうということだ。切り込みを入れるだけなんだから、製図ミスや工程上の失敗さえなければそうとう簡単に出来ちゃうんじゃないか。

じゃあさっそく、製図から始めよう。
おっとその前に、モックアップの試作だ。

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慎重には慎重を。紙でミニモックを試作

なにしろそれなりに材料などにもお金をかけて作るものなので、あっさり失敗しちゃったらもったいない。まずは紙でミニチュアのモックアップを造り、自分が設計したとおりの形に出来上がってくれるのかを確かめてみよう。

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あ、ちゃんと袋型になった

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内袋は手持ちの巾着を使ってみました

製図と作り方は予想通り簡単で、A4のコピー紙を円く切り、内側に把手部分とメッシュ部分の切り込みをカッターで互い違いに入れてから、それを広げただけである。
今回は寸法などは、本番じゃないのでまったく慎重に測らずてきとうに作った。
それなのに、意外にもなんだかちゃんとメッシュ袋が出来上がっている気がする。

これってもしかして、革で同じことやってもちゃんとこの形になるのか。
だとしたら、思っていたよりもずっと簡単かもしれないぞ。

正直これまでは全然自信がなかったが、これでちょっと明るい見通しが出てきた。
次は実際に革で作り始めます。詳しい製図や切り込み方の全貌も交えつつ、実作編ですよ。

  >>【つづく】つぎは実際に作ってみます。ちゃんと完成するかなー。

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水を使わず○○だけで練ったパンです(3)

懲りてないので第4弾

えー。
そろそろやめたらどうか、という忠告がネットの向こうから多数聞こえてくる気がするが、せっかくここまで来たんですからやめるわけにはまいりません。最後までやり遂げます。
ああお父さん、お母さん。勝手なことしてごめんなさい。

さて、最初のほうで、妙な泡を発している怪しい黄金色の飲料水を真上から撮った「航空写真」を載せたような気がするが、あの飲料をじつは今回使おうとしているのだ。

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また載せるのかこの写真。しつこいぞ

この飲料がいったいなんなのか、いよいよ説明するときが来てしまったようだ。嗚呼。

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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

中身の画像でもう、コレであると気付かれた方も少なくないだろう。
エナジードリンク・レッドブルである。

数あるミステリアス系健康飲料の中から、このレッドブルを選択したのには理由がある。
じつは普段、私はF1などのレースに関する記事を書くライターをしているのだ。
日本でのレッドブルの認知度は、F1ファンの方々が支えているといっても過言ではない。オーストリアにあるレッドブル社は、その名を冠するF1チームの経営もやっている。本当はボディーボードやBMX、はたまたエアーレース(1人乗りの軽飛行機でアクロバット飛行の美しさを競う「空中のフィギュア」のような競技)などといった特殊性の高いエンターテインメントスポーツ全般をバックアップしているのだが、おそらくその中でも群を抜いた知名度を誇るのが、その大々的なF1活動だろう。

そのレッドブル社の経営統括者であるディートリッヒ・マテシッツ氏は、世界経済に詳しい方であればスポーツ好きでなくともその名を知っているぐらいの大富豪。だがそのくせ、新しくて面白いものを見つければすぐに首を突っ込んで大金を投じ、自らが進んで「仕掛人」になってしまう明朗健全さをも持ち合わせている。
この不況だからこそ、全世界の富豪たちが最も見習うべき「明るく楽しい富豪」なのだ。
私も、お金持ちでもないくせにマテシッツ氏を見習って、短い人生とことん面白く有意義に使ってやりたいとつねづね思っている。今回、大トリにレッドブルを持ってきたのも、実を言うとマテシッツ氏にあやかりたいという気持ちからだ。

いや、単にネタ的にアリだから、という理由もある。というか、本当はそれがほとんどだ。
ごめん。

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すごい匂い

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独特な香りが部屋中に充満

このレッドブル、飲んだ方はお分かりと思うが匂いがすごい。缶から計量カップに注いだとたんに、私の部屋は以下画像の通りのありさまとなった。

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空気清浄機、オールレッド

レッドブルは、「疲れたときに飲んでゆっくり休んでね」などという心優しげなドリンク剤ではない。広告の「翼を授ける」というキャッチコピーの通り、飲み手が疲れていようがいなかろうが一向に構わないからとにかくアガってないモノは片っ端からアゲろ、的強引さが信条の「無茶仕様ドリンク」である。

これと、パン。どう連想ゲームしても一向に結びつく要素が見つからない。
大丈夫か。

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水を使わずレッドブルだけで練ったパンです

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生地はいい感じにしっとりしているが、…匂いが。

生地をこねる最中、ずっとレッドブルの柑橘系と樟脳とハーブを足して3で割ったようななんともいえない匂い、そしていかにも炭酸っぽいしゃわしゃわした手の感触が不思議、いや、不気味だった。

果たして自分はこれを本当に実行するべきだったのか、と一瞬思うのを3回くらいくり返す。

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焼いちゃっていいのだろうか

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ああ、焼けてしまった

見た目は普通だ。ただし黄色い。今回は、外側から見てわかる黄色さである。
そして焼けた後の匂いも、ドリンクと同様に強力だ。これをこれから口に放り込むのか。どうなんだ。

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この表情を判断材料にしてもらいたい

「翼を授ける」とはいっても、「ここではないどこかへ行ったきり二度とこっちに戻って来れなくなりそうな翼」を授かってしまったような気分だ。
いよいよ不安がピークだ。おがーぢゃーん。

いろんな覚悟と共に、とりあえず頭を真っ白にして口に入れてみた。

……★#%@£ЭЯЩ!!!

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だ、誰か。  だーーれーーかーーーー。

脳裏で私をあざ笑う、底意地の悪い神の姿を見た。
ぎゃーす。

正直人間の、いや地球上の生き物が食べるものの味じゃなかった。
これは。
ひどい。

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ハイこれが神にすら嘲笑われた人のブーイング

結論として
「レッドブルは飲むものであってパンに混ぜるものではなかった」
ということでよろしいか。
実際のところ、「レモンとパラゾールを足して2で割った風味の甘いパン」を喜んで食べる勇気はなく、ただただ後悔と後味の悪さ(心理的にも実際の味覚的にも)だけが残ってしまう挑戦となった。

飲み物のレッドブルはおいしいんですけどねえ……。

まとめ

やはり、いくら健康飲料とはいえ「薬」を感じさせないドリンクのほうが、パンを練るには合っていた。とくに、カロリーメイトで練ったパンは、はっきりいってネタ的なものを別段求めていない一般の人に薦めちゃってもいいくらいの美味しさだった。

ほんとは私だって、イチゴ味とかチョコ味とかチーズ味のかわいらしいパンを作りたかったのだ。ああそうさそのうち作ってやるさ。ネタ関係ないけどな。

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ずっと空気清浄機は臨界レベルでした

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水を使わず○○だけで練ったパンです(2)

間髪入れずに第2弾

はい。カロリーメイトが思いのほか大成功だったので、にわかに調子づいて第2弾。
今回パン作りに使用するのはコレ。

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ばばーん

「飲むウコン」。早い話が「ウコンの力」に似たやつ。
でかでかと「飲むウコン」と書かれた下に、小さく申し訳程度に「UKON DRINK」と書いてあるのがみょうに気になる。
べつにわざわざ書かなくても。上にこれだけでかくウコンと書いてあれば。それに英語で書きたいならウコンじゃなくてターメリックだと思うが。あ、どうでもいいか。すみません。

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色が既に限りなく怪しい

右側の薄い褐色の液体がウコンドリンクの中身です。
カレーの黄色の素がまさにこのウコンなのだが、それはもう光り輝くカレー色。
これでパンを作ったらカレー味になりそうだ。ところがぎっちょんドリンク自体は甘いのだ。そして薬くさいのだ。

いやな予感。

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水を使わず飲むウコンだけで練ったパンです

同じように生地を練り、切って丸めてオーブンで焼く。

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生地の段階ではあくまで普通っぽい

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焼けました

見た目はカロリーメイトのパンとあまり変わらず、普通に美味しそうだ。
ただし、なんとなく膨らみ方が控えめな気がする。「飲むウコン」の何かの成分がパンの膨らみに関係しているのか、それとも単なる偶然なのかはわからない。

しかしパンを2つに割ってみたら、なんか妙に黄色い。このパンの材料が他ならぬウコンドリンクであることを、否が応でも再認識せざるを得ない状況へと押し戻された気分だ。どんより。

いやな予感をこれでもかというほど引きずりっ放しのまま、試食。

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ぉおぅ

微妙。

微妙である。限りなく微妙だ。焼きたての粉の香りは素晴らしいし、ほのかな甘みもいい感じにプラスされているのだが……のだが。

結論。パンの甘みにカレーっぽいスパイス風味は合わない。

合わないデース!そうでしょーお客さん!(誰)
だってそうでショー!甘い食べ物からカレーのにおいがしたら、ユー変だと思いマセンカ!?ヘイボーイ!!
なぜところどころ片言なのか。多分それだけ興奮しているのだろうということにしてくれ。

甘いのにカレー風味。しかも遠くのほうで薬くさい。
申し訳ない。この挑戦に関しては、当方が白旗を揚げざるを得ない。

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畳み掛けるように第3弾

前回の反省を踏まえ、ほぼ同じ発想だが、より自然の物っぽい飲み物にしようと意気込んで選定した結果がこれだ。

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会社の女の子が昼食後によく飲んでます

はちみつ黒酢ダイエット。名前だけ聞くといったいどんな飲料なのかわからない。なんたってはちみつに黒酢にダイエットである。たぶん名前の通りに、はちみつと黒酢とダイエットが入っているんだろう(ダイエット入ってない)。
すっぱさが強烈過ぎて若干いやな予感がしないでもないが、それでも乗りかかった船だ。降りるわけには行かないのでちゃんとパンは作るぞ。

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水を使わずはちみつ黒酢ダイエットだけで練ったパンです

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生地です

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焼けた。なんかちょっともっそりしてしまった

食べてみた。

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悪くない

これは意外や意外、わりと美味しかった。当初は、仕事の飲み会の罰ゲームで飲まされたことのあるクエン酸の味そのものを想定していたのだが、食べてみるとドリンクで感じた強烈な酸味はほとんど飛んでしまっている。そしてはちみつの甘味がほんのり残っているのだ。ヘルシーで美味しい健康食品という感じ。作ってよかった(かもしれない)。

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反省 (しないけど)

とりあえず「飲むウコンのパン」に関しては、「甘さとスパイシーさは飲料の世界でのみ両立し得るものであって炭水化物の世界ではゲテモノに過ぎない」という教訓を得たということで、無理矢理だがプラスに解釈するとしよう。まあ、確かに酷い目には遭ったが。

でも「薬くさくないドリンク剤ってなんで発明されないんだろう……」と、パンとは関係のない方向性で素朴な疑問を持ったことも、ついでに報告しておく。日本の科学の力で開発できないはずがないのに。薬くさくないドリンク剤なんて。
あ、薬くさくしないと美味しくて用法・容量を守らずに飲む人が出る恐れがあるからか。たぶんそうだな。きっとそうにちがいない。
と、パンからすっかり離れてしまった思考をパンへと力ずくで戻すために第4弾へつづく。

  【つづく】薬くさいのはイヤとか言っておきながら。あーあ。>>

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水を使わず○○だけで練ったパンです(1)

スーパーやパン屋で見かけるパンに、よく「水を使わず牛乳だけで練った生地です」なんていう売り文句が書かれている。
別に水がダメというわけじゃないが、パン生地に水以外の水分が使われていると、なんとなく高級感を憶えるのは事実だ。それに健康志向というイメージもある。

……どうせ健康にいいのなら、さらに健康そうなやつを自分で作れやしないだろうか。

そんな思いつきで「健康飲料で練った生地で作るパン」を追求してみた。

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こういうのが売っている。牛乳だけで練った生地

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まずは材料選定から

パンを作るには粉が必要だ。そして通常の製法に則った場合、粉と水分、少々の油分等にイースト菌を加えて練り、醗酵させてから焼かなければならない。私もパンを焼いたことがあるのだが、これがとにかくめんどくさい。その時は、10個ほどのバターロールを作るのに結局まる1日を費やしてしまった。

今回は数種類の味のパンを作ろうと思っているので、もうちょっと楽に作れる方法はないだろうか。
そう思いながら、ご存知農業地域の心の友・Aコープで小麦粉を物色していたら、ミックス粉のコーナーでこんなすばらしい商品を見つけたのである。

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♪あなたとわたしのAコープ、A~コ~プ~。

「Aコープオリジナル もちもちパンミックス」。
この粉に、卵・サラダ油・水を加えて2分ほど練りオーブンで30分焼くだけの手軽さ。もちろんイースト菌や醗酵作業は不要。これで、もっちりした食感の弾力ある生地のパンが作れるというのだ。なんと楽なんだろう。
迷う理由はあるまい。今回はこれを使用することに決定。

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次に生地を練る水分を選ぶ

さて、この「もちもちパンミックス」で通常通りパンを作る場合、卵とサラダ油を混ぜたものに水と粉を加えて練るのだが、この「水」に代わって何か健康そうな飲料を使ってやろうじゃないか、というのが今回の企画の主旨である。
スーパーやコンビニを何軒も回り、健康になりそうな飲料水を今回は4種選定してみた。これらを水の代わりに使って生地を練り、わたくし特製の健康パンを作ってやろうじゃーないか。

下の画像は選定したうちのひとつである、とある健康飲料。

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何ものだこれは

色も光沢も怪しい上に何やら泡立っているが、とりあえず見なかったことにしていただき、何食わぬ顔で次項へと。

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オーブンまで用意しました

さて、粉も買った。卵もサラダ油も家にある。ボウルも泡立て器もへらもある。オーブンはこの前ホームセンターで特売品を買った。
体制は盤石である。

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今回はこいつにパンを焼いていただきます

パナソニックの『三つ星ビストロ』である。念願のスチームオーブンだ。
在庫処分でひとにいえない値段で売られているのを買ったのだが、実は今回のコレが、このビストロで作る初の本格的オーブン料理である(これまでは電子レンジ機能しか使っていなかった)。取扱説明書がメニューブックになっていて、やれピザだのスペアリブだのきらびやか三昧なレシピが紹介されまくっているというのに、我が家のシェイクダウン(試運転)がこんなネタメニューだとは……。

『ビストロ』並びに関係者の皆様方にはこの場を借りて多大にお詫び申し上げます。

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さて気を取り直して

最初のレシピで使う健康飲料だが、まずは肩慣らしということでマイルドめにしてみた。

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おなじみのバランス栄養食

ごらんの通りのカロリーメイト・缶タイプ。
実はこれを探すのにだいぶ苦労した。いわゆるブロックタイプ(固形)のカロリーメイトはどこにでも売っているのだが、液状のドリンクタイプは最近では取扱っている店舗がかなり限定されるようだ。昔は自販機でも普通に買えたのだが。
そんなわけで自宅近くの店を数軒回り、大型ドラッグストアでようやく見つけた。現在、味はカフェオレ、コーヒー、ココア、コーンスープの4種類らしい。私としては昔あった白いミルクのようなプレーンタイプが良かったのだが、今はもう廃盤になってしまったようだ。
今回は、最も無難そうなカフェオレ味を選ぶことに。

粉以外の生地材料を並べてみた。

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粉を加えて焼けばパンができるらしい

写真右側の液体がカロリーメイト缶タイプの中身だ。カフェオレというより乳白色に見える。ただし香りはカフェオレ風。
今回パン作りには40mlしか使用しないので、残りを飲んでみた。マイルドだしほのかにコーヒーの香りもしてなかなか美味しいが、やはりカロリーメイト独特のチーズっぽさが舌に残る感じがする。これだ。これぞカロリーメイトの真骨頂。
しかし飲みすぎると満腹感が出てしまい、今後のパン試食に支障をきたす可能性があったので一口にとどめ、残りは明日の朝に飲むことにする。
カロリーメイトって少量なのに満腹感出るよね。栄養バランスの賜物だろうか。

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生地を練ってみる

さっそく卵+油、そしてカロリーメイトに粉を加えて練ること2分。

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最初のうちは粉がまとまらずもっさりするが

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2分も練ればこんな感じにまとまります

いや凄い。2分間練っただけでしっとりまとまったパンの生地ができるとは。侮り難しミックス粉。
この不況の折、安価で量を沢山作れるミックス粉がブームになっているとは聞いていたが、その底力を垣間見たという感じだ。

しかしその底力を垣間見るきっかけがこんなネタメニューだとは。全くもって申し訳ない。

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焼いてみる

ではスチームオーブン『ビストロ』のお出ましである。

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こんがり焼けていくパンたち

なんだか普通に美味しそうに焼けている気がする。
カロリーメイトなら、まあ、牛乳みたいなものだから(と私が勝手に思っているだけだが)そこそこ美味しいものになりやしないだろうか。……

……今回は肩慣らしなので、精いっぱい甘い予測で臨むことにした。

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これが水を使わずカロリーメイトだけで練ったパンです

さてオーブン180度で焼くこと30分。第1陣のパンがごろごろと出来上がってきた。

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無事焼けましたよ。

今回焼いた「水を使わずカロリーメイトだけで練ったパン」の全貌がこれだ。

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おいしそうではないか

これはひょっとすると美味しそうじゃないか。香りもいいし、食欲がそそられる。
もしかしたらこのネタ、大成功を収めることになるかもしれない。まあいい。この第1弾に関してだけは精いっぱい甘い予測で臨むと決めたのだ。とことん脳天気に行ってやろうじゃないか。きっと美味しいだろう。いや、美味しいに違いない。ピーヒャラピー。

ところで。
「もちもちパン」ということは、有名なブラジルのおやつパン「ポン・デ・ケージョ」のような食感なのではないか。と、このときうすうすと感づいた。
というか「もちもちパン」と書いてある時点で読者の大半の人は既に気付いていただろうという気もする。なにぶん理系なので国語が苦手ということにしておいてくれ。すまぬ。

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食べる

冷めないうちに、焼きたてをさっそく食べてみた。

……美味しい。

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思わず笑顔がこぼれるうまさ

うまい。これはうまい。カロリーメイトのカフェオレ風味が香ばしさをプラスし、なんともいえない味わいに仕上がった。カフェオレ味だけに、コーヒーに良く合うデザートとしてかなりいけるんじゃないか。

ちなみに食感は予測したとおり、まさにポン・デ・ケージョそのものだった。もちもちして本当に美味しい。くせになりそうだ。たぶん、水で普通に作ってもかなり美味しいパンができると思う。

第1弾大成功に、とりあえずは大満足。

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嬉しさに自分撮りも手ブレ

この勢いで第2弾以降も飛ばしていこう。つづく。

  【つづく】さて次の素材でチャレンジ・ザ・パン>>

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